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リファレンス全タンポ交換(カンガルーパッド波板レゾネーター仕様) [サックス]

冬休みの宿題レポート!(笑)

テナーサックス
セルマー リファレンス54
全タンポ交換・調整
カンガルーパッド波板メタルレゾネーター仕様


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では先に素材の確認

セルマー リファレンス54
M6の復刻版として作られた楽器。
アンティークブラッシュドサテンという仕上げのため、JAZZYな音を得意とするサックスです。

カンガルーパッド
カンガルーの皮はスゴく丈夫です。
やわらかく厚めの皮で、音・響きを吸収します。
肉厚なサウンドがでますが、他のタンポと比べると少ししんどくなります。

波板メタルレゾネーター
管内で音・響きを乱反射させることによって「音量が増す」「よく響く」と言われています。


今回のお客様は
「リファレンス54特有の"モコモコ感"を少しでも抑え、且つキンキンな音にならないように」
とのご希望でした。

リファレンスの塗装を剥がして、真鍮剥き出しの管体にしてしまえば…

そんな選択もあるかもしれませんが、それだとリファレンスでなくてもいい感じ

今回はお客様のお師匠様と同じような仕様にしつつ、少しでも理想の音に近づけるよう作業してみました。

よくする作業では、レゾネーターをトーンホールの大きさギリギリくらいまで大きくし、まるで金管楽器のような音にすることがあります。

でもそれだと「キンキンした音」になってしまうので、レゾネーターの大きさを工夫しました。

完成後、試奏した感想。


・音が図太くなった。
・音量、音圧があがった。
・"モコモコ感"は決して解消されてはいないけど、悪い感じには聞こえなくなった。
・所謂厳つい音になった。

本当にいい感じに仕上がったように思いますが…

息の返りが強いため、本当の良さを出すにはセッティングを変える必要があるかもしれません。

私の場合は

マウスピース リバイユ メタル ジャズモデル
リガチャー ロヴナー ヴェルサX
リード アレキサンダーD.C. 2 1/2

このセッティングだと少し息が負ける感じがします。
同じマウスピースならリードをもう少し硬めにした方がいいのかもしれませんね。


この記事を読んで「カンガルーパッド」&「波板メタルレゾネーター」に興味を持たれた方、いつでも相談にのりますよ!

注:カンガルーパッドをテキトーに取り付けたサックスの、手直し調整することが結構あります。素材特性に合わせた作業のできる技術者のもとで、交換・作業してもらってくださいね。
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